2011年1月14日金曜日

ことし最初

美しいということ

『万葉集』に「父母を見れば尊し妻子見れば米具斯宇都久志(めぐしうつくし)」とあるように、上代では妻子など自分より弱い者に対して抱くいつくしみの感情を表した。

平安初期以降、小さいものや幼いものに対する「かわいい」「いとしい」といった感情を表すようになり、平安末期頃から「うつくしい」は「きれいだ」を意味するようになった。

漢字の「美しい(美)」は「羊+大」で、形の良い大きなヒツジを表しており、中国古代の王朝「周」の人々が、ヒツジを最も大切な家畜としていたことからと考えられている。